ベリアル「ご趣味は?」
レイス「読書を少々」
ベリアル「読書ですか…好まれるジャンルは?」
レイス「悲しい話であれば何でも…特にホラー系ですね」
ベリアル「ほう、差し支えなければ、どのような本を読まれるか教えていただきたい」
レイス「人魔動乱のさなかに魔族の将軍と人間の娘が惹かれ合い…悲しき最期を遂げた本です」
ベリアル「なんと、その本は私も好んで読んでいるものなのですよ」
レイス「ええ、その話の元になったのは…俺の両親です」

レイス「俺の本当の名はレイゼム・バエナ…アンフィス・バエナの息子です」
ベリアル「ふむ、アンフィスに息子がいると風の噂で聞いていたが」
レイス「…あんたの孫と解釈できなくもないな、いい返事を待っているよ」
ベリアル「ああ、後日に連絡をしよう」

翌日

レイス『もしもし』
ベリアル「どうも、先日貴方との面接を行ったものです」
レイス『その節はどうも、で…結果は?』
ベリアル「あなたの採用が決定しました」
レイス『本当ですか!?ありがとうございます』
ベリアル「任務の内容は魔導メールでやり取りを行いますので、 メールをお待ちください」
レイス『わかりました!ありがとうございます!!』

ベリアル「くくくっ…アスモデウスの細工が上手く行ったようだな」
バアル「まさか本当に洗脳できるとは思いませんでしたね…」
ベリアル「あれでヤツは俺の傀儡、あれさえ懐柔できれば人間など恐るるに足らんよ」

ベリアル「バアルちゃん見ものだよ、これから裏切り者が堕ちていくのが見られるだろう」



レイス「嬢ちゃん!ハンターオフィス以外で仕事先を見つけたぜ」
メーデン「おめでとうございます!場所は?」
レイス「世界に支部をいくつも持つデカイ会社だ、そこにスカウトされてよ」
メーデン「世界に支部が?ハンターオフィス以外でそんなのあったっけ…」

メーデン「まぁとにかく良かったですね!お祝いにコーヒー淹れますから」
レイス「おう、俺のはミルク入れんじゃねーぞ」
メーデン「まだ根に持ってる〜!OZさんのと間違えただけですよ」
レイス「あんなの泥水飲ませとけよ、ほら早く」
メーデン「はいはい…ブラックですね」

レイス「じゃ、俺帰るわ」
メーデン「早速メールが来たんですか?」
レイス「おう、帰ったら確認する」
メーデン「頑張ってくださいねぇ、レイスさん」

レイス「どれどれ…メールは」

メール『究極のホムンクルスと親しいと聞いた。まずそいつを消せ』
『制服と武器は貴様の部屋に届いているはずだ、確認しろ』

レイス「なんだと?メーデンを殺す!?」

レイス「んなバカなことがあるかっ!嬢ちゃんは…う!?」

レイス「簡単すぎるなぁ…ま、いいか。着替えてから殺りにいくか!」

-

レイス「お、これが制服か」

レイス「うわぁ…格式ばった服ばっか、俺こういう服って嫌いなんだよ」

ガサゴソ、ガサゴソ…

レイス「これ本当に俺か?ま、いいか!カッコいいぜ、俺!」

レイス「さあ…ホムンクルスを殺るぞ、邪魔はさせねぇ」

ピンポ〜ン

メーデン「はぁい」
レイス「あぁ、俺だけど入れてくんない?」
メーデン「レイスさんですね、どうぞ…って、どうしたんですか!?」
レイス「い、いや…この格好は」
メーデン「もしかして、そういう恰好好きとか?」
レイス「ッ!?ち、違う違う!!むしろ嫌いだ!」
メーデン「フフフッ…レイスさんが変な格好してることは黙ってますから、あがってください」
レイス「失礼するよ…OZは?」
メーデン「さっきワンちゃんの散歩に」
レイス「あの犬は面倒だからな…あがるよ嬢ちゃん」

ベリアル「ホムンクルスを仕留め損ねたそうだな」
レイス「すみません、邪魔が入り」
ベリアル「邪魔?誰だソイツは」
レイス「イザナギ、俺の弟分みたいな男です」
ベリアル「ホムンクルスを排除する前なら些細な犠牲だ、殺せ」
レイス「…承知いたしました」

レイス「すまねぇ坊っちゃん…嬢ちゃんとセックスして殺すの忘れたなんて言えない、犠牲になってくれ!!」

イザナギ「よぉ、レイス」
レイス「おう、相変わらず元気そうだな坊っちゃん」
イザナギ「ああ、こないだも面白ぇ機械を見つけたからな」
レイス「お前ほんと機械好きだよな、技師になったらどうだ?」
イザナギ「考えとくわ…それより、どうした?稽古でもないんだろ」

レイス「なぁ坊ちゃん」
イザナギ「?」
レイス「機械いじりが出来なくとなるのと家族に会えなくなるの、どっちが怖い?」
イザナギ「機械に決まってんだろ、あんなバカ家族の面倒なんか見切れねーよ」
レイス「ははは!だろうな、相変わらず正直だ…そして俺もな」
イザナギ「…レイス?」
レイス「お前を殺せば、あの御方が喜ぶ…なら俺も正直に行動するぜ」

イザナギ「ぐあっ…!?」
レイス「安らかに眠れ…坊っちゃん」



バアル「ベリアル様、洗脳にしてもやり過ぎてはありませんか?弟分を殺させるなんて」
ベリアル「それが問題かい?」
バアル「本当に殺してしまいましたよ…?」
ベリアル「それ位出来なきゃ傀儡とは言えないね、それより…」

ベリアル「あのレイスという男、悪魔ハンターとしてあちこちにコネを持ってるそうじゃないか」
バアル「なるほど…レイスを利用し反乱分子を潰すと」
ベリアル「そう言う事、ホムンクルスは後回しとしよう…」

レイス「あー腹減った…OZのとこにたかりに行こうか」

レイス「おーい、嬢ちゃん?」
メーデン「レイスさん?晩御飯を食べに来たんですか」
レイス「ああ、食べたい」
メーデン「凄く疲れてるみたいですね…すぐ用意しますから待っててくださいね!」

レイス「あー、うめー!!」
メーデン「ところでレイスさんの言ってたデカイ会社ってどんな仕事を?」
レイス「俺は専ら、人間を殺す仕事かな」
メーデン「へぇ人間を…え?人間…?何を」

レイス「そうそう俺さっきも一人殺ってきたんだよ、誰だと思う?」
メーデン「え…?」
レイス「イザナギ!イザナギを殺ってきたんだ!あはははは…バカ家族の面倒なんか見たくねぇと言ってたしよぉ」
メーデン「イザナギさんを?ねぇ、レイスさん…」
レイス「おっとメール。こんな時間にも仕事か…仕方ねぇなぁ」

メーデン「レイスさん!話が終わってませんよっ!!」
レイス「帰ったらいくらでも聞いてやるよ、じゃ」
メーデン「ちょっと!レイスさっ…」


レイス「次は…ティア・ローを殺せか、また簡単な任務だな」

レイス「ま、早く済ませちまおう。ベリアル様を失望させねぇうちにな」

ティア「マカ、また召喚術で変なものを呼び出して…今度は何だ?」
マカ「変なものじゃないよ、コボルトって言う魔物」
ティア「…また前の魔物みたいに部屋を荒らさない?」
マカ「しないしない、ロコはまた勝手に出ていったんでしょ?」
ティア「いつもの事さ、さて何を頼もうか」

レイス「ここも久しぶりだな…悪魔ハンターを潰せって魂胆か」

レイス「あん?いくらティアが腕利きと言っても大悪魔様の脅威にはならねぇはずだぞ」

レイス「ま、良いか、殺すのは一瞬だ…さて、と」

ピンポーン

ティア「ん?マカ、来客だよ」
マカ「お客さん?コボルト、引っ込んでてね」

レイス「ティアー!ティアー!」
ティア「レイス!お前…ベランダから来ないなんてどうした!?」
レイス「今日はそういう気分じゃないんだ、開けてくれよティア」

レイス「やぁティア、遊びに来たよ」
ティア「ああ、何の用だ?金ならないぞ」
レイス「金より欲しいものだ」
ティア「?」
レイス「お前の命だ!」

ティア「がぁっ…!?」
レイス「あっけないもんだ…じゃあな、ティア」

マカ(れ、レイスがティアを!?ウソ…)

レイス「さーて、報告が楽しみだぜ」

レイス「明日は誰を殺るのかなー、楽しいなー!アッハハハハハ!!」

マカ「…行った、みたいだね」

マカ「れ、レイスがおかしくなったって言わなくちゃ!でもハンターオフィス遠いしっ」

マカ「と、とりあえずメーデンに!!」
レイス「誰にだって?」
マカ「うわっ!?」
レイス「よう、相変わらずチビだな」
マカ「…!!」
レイス「どうした?嬉しくて声も出ねぇか」

レイス「大召喚士様もこうして見るとガキと変わらねぇな、あははは」
マカ「レイス…何があったのか教えてよ!じゃないと私死ぬに死ねないっ」
レイス「やーだねっ、俺は目撃者を逃がすなんてポカはしねぇよ」

レイス「嬢ちゃんに話すネタが増えたな!あー早くこのこと話したいぜ!ハハハハハ!!」



ベリアル「いやはや…血は争えないとはこの事か、素晴らしいねあの子は」
アスモデウス「一人でこれだけの数を潰すなんて、只者ではありませんね…」
アスタロト「ただのチビガキと思ってたのに大した奴だぜ、七魔将に入れるんじゃないか?」
バアル「陛下、ガブリエル様の確保が成功しましたよ」
ベリアル「あぁ、楽しみだ…早速見に行こう」

メーデン「お帰りなさい、レイスさん」
レイス「なんだ、もしかして肉か!?やった!気が利くな!」
メーデン「もう〜、OZさんとワンちゃんが食べたいって言うから用意しただけなのに」
レイス「関係ねぇっ!早く上がらせろ」
メーデン「はいはい…」

OZ「レイスくん、新しい仕事うまく行ってる?」
レイス「順調だよ、上司にも期待されてる」
メーデン「よかったぁ、イザナギさんを殺したと聞いたときは驚きましたよ」
レイス「あはは!酒の勢いっては怖いなぁ!」

レイス(くそー…話しにくい、嬢ちゃんは知らねぇのか)
メーデン「レイスさん?」
レイス「何でもない、俺の分はあるよな?」
メーデン「ありますよ、どうぞ」
OZ「…」

レイス「はー、こんな風に毎日まともな飯が食える日が来るとはねぇ」
OZ「レイス君の浪費が酷いだけだろ?今夜は泊っていくのかい」
レイス「いや、書類纏めなきゃいけねーし、帰るよ」
メーデン「無理しないでくださいね」
レイス「あぁ、サンキュー」

メーデン「…OZさん、レイスさんは」
OZ「ああ、非常に強力なマインドコントロールがかけられている…解除は厳しそうだね」
メーデン「そんな…!」
OZ「僕が何とか探ってみるよ、君は…レイスを頼む」

レイス「…書類ってのはどーも好きになれねぇな。
現場で殺ってるほうが楽なんだけどなー、ま、やるしかねぇか!」

レイス「zzz…」
?1「やっと眠ったようですね」
?2「ええ、先生は移動を頼みますぜ」

レイス「うぅん…ん?んん!?な、なんだここは!?」
?1「久しぶりですね、レイス君」
?2「こんな形で会いたくはありませんでしたよ、兄貴」

レイス「さ…サブナック先生、それにマルコまで!」
マルコ「お久しぶりです、兄貴…いやレイス」
サブナック「如何なる時でも人に寄り添った貴方が、落ちぶれたものですね」
レイス「目的は何だ?」

サブナック「私は貴方を処分するため…」
マルコ「俺はメーデンさんに近づくため…協力したって訳です」
レイス「利害一致と言う奴か。だが一つ悪いお知らせがあるぞ、マルコ」
マルコ「?」
レイス「嬢ちゃんのヴァージンは俺が貰った」
マルコ「なっ!?」

マルコ「ふ…ふんっ!ヤる為に近づくわけじゃありませんからね!!う、嘘は通じませんよっ」
レイス「ヴァージンだけじゃない、何度もヤッてるんだ」
マルコ「え?」
レイス「聞こえなかったのか、このバカ犬が。何度もヤッてんだよ」
マルコ「メーデンさんに何してんですか兄貴!?殺しますよ!?」
レイス「おう殺ってみろよ、俺がヤッた事実は消えないからな」

サブナック「マルコ君!ここで殺っても意味がないでしょう!」
マルコ「それは先生の都合でしょう!!」
サブナック「互いに協力者ってことを忘れましたか!」
マルコ「うるさい!!こいつの眉間をブチ抜かなきゃ…がっ!はあぁぁっ!!」
サブナック「後は私一人で十分です、では…行きましょうかレイス君」
レイス「あぁ、まずは拘束するのをやめてくれないかな先生」

サブナック「それよりレイス君、今日は満月ですよ」
レイス「とっとと用件を話せ先生、俺は叩き起こされて気が立ってんだ」
サブナック「…では単刀直入に、レイス君…ベリアル様に魔界へ戻りたいと伝えてくれませんか」
レイス「?」
サブナック「私は既に魔王でなくなったので再び戴冠を行わねばなりません、
それには魔王級の悪魔の、可能であれば生首が必要…わかりますね?」
レイス「俺を殺し、その生首をもって面接に行くってか?」
サブナック「ご名答。貴方がベリアル様に操られでもしなければ…こうはしないのに」
レイス「操られている?俺は自分の脳みそで考えて行動しているぞ、何処が操られているんだ」
サブナック「自覚すらさせないとは恐ろしい術だ、では…行きましょうか?レイス君」

サブナック「貴方を屋内で殺せば毒血で部屋が汚れてしまう」
レイス「外なら、雨が血を全部流してくれるってか?」
サブナック「本当にあなたは鋭いですね、それを鈍らせるとは…愚行としか言えない!!」

サブナック「さあ…満月を背に死になさい!レイス」
レイス「くくくくっ…」
サブナック「どうしましたか?」
レイス「俺やっぱ悪運強いぜ、まだ生かしてくれるらしい」
サブナック「何を…がはっ!?」
マルコ「先生、あんたに斬られたせいで俺の顔がゾンビみたいになっちまいましたよ…!」
サブナック「こ、このテンガロン野郎…!!」
マルコ「け、結構顔には自信があったのに、よくも…!!」

レイス「先生、マルコの顔を治してやってくれ…メーデンのとこへ連れていく」
マルコ「何を言うんですか兄貴…いやレイス!!」
レイス「からかってすまない、ヴァージンを貰ったってのは嘘だ」
マルコ「嘘?」
レイス「俺が嬢ちゃんに手を出すわけないだろ?OZだってアンドラスがいる」
マルコ「…」
レイス「信じろ、止血もしてやるからよ」
マルコ「…わかりました、じっとしていて下さい」
レイス(お前は本当にバカ犬だぜ…)

ベリアル「昨晩に君が持ち込んだ魂はサブナックのものだね?元とは言え、魔王を倒すとはやるじゃないか」
レイス「ええ…奴が弱っていたのもありましたから」
ベリアル「もう下っ端扱いは出来ないな、君を昇進させてやらなくては」
レイス「昇進…?」
ベリアル「爵位を与えてやるという事だ、すぐ君も魔王の仲間入りを果たすだろう」
レイス「ありがとうございます!!」

レイス(俺が魔王様…か、満更でもないな)

アモン「レイス…自分の意思で、人間側に付いたあなたは何処?」

アモン「ベリアルなんかに尻尾を振るやつだったの?あなたは」

アモン「私があのベリアルの野郎から解放してあげるわ。レイス」



メーデン「なんか…OZさん、急にいなくなっちゃって」
レイス「嬢ちゃん…」
メーデン「私なんかいけない事をしたんでしょうか?OZさん…うぅ」
レイス「そんなに泣くな。OZはちょっと外出しただけだよ、な?」
メーデン「…レイスさんだって急にいなくなるくせに」
レイス「お、俺はいなくならねぇよ!!少なくとも今は!」

レイス「じゃ、俺もう行くからな」
メーデン「…ほら、そうやってすぐいなくなる」

レイス「…俺はいなくなりはしない」
アモン「へぇ、人殺しでもおセンチになるんだ」
レイス「!?あ、アモン様ッ!」
アモン「久しぶりんぐ、レイス」

ポツ…ポツポツ…

アモン「やぁねぇ、雨だわ…雨傘持ってきといて正解だったわね」
レイス「何をしに来られたんですか、今の俺は魔族側に付いていて敵対する理由なんてない筈」
アモン「久しぶりの師弟の再開だってのに、相変わらず素っ気ないねぇ」
レイス「アモン様、いま俺の事を人殺しって言いましたよね?」
アモン「そうよ、なんか問題?」

アモン「ちょっとぉ、そんなオモチャじゃ私は殺せないよ?」
レイス「今の俺のことを《知ってる》みたいですね」
アモン「データ収集は得意でね、愛弟子の事がわからないなんて師匠失格でしょ?」
レイス「何のために収集を?」
アモン「元のレイスに戻すことと言ったら?」
レイス「…元に?」
アモン「悪魔ハンターによ」

レイス「悪魔ハンター?くっくくく…アッハッハハハ!!笑わせないで下さいよ!あんな割に合わない仕事なんかやりますか!」
アモン「何よ、悪魔ハンターになると言ったのはあんたじゃない」
レイス「悪魔なんかより人間の方が簡単に殺せるし金も貰える、それに気づいたんですよぉ!アモン様」
アモン「随分と腐ったみたいね、メーデンちゃん泣くよ?」
レイス「う…め、メーデンは関係ありませんよ」
アモン「…こうして話している間もあの子が奔走していたら、どうするつもり?」
レイス「メーデンが…?」
アモン「そう、貴方を元に戻そうと奔走していたら!」
レイス「ッ…!」

アモン「メーデンちゃんは知っているのよ、貴方が術をかけられてるって」
レイス「…まさか」
アモン「OZが居なくなったのも、その術を解除する為…それを知ってもまだ尻尾を振るの?」
レイス「くそっ!!」



OZ「さ、さすが悪魔王だ…やってくれるね」
ベリアル「君こそ、見事なセンスじゃないか…」
アンドラス「ベリアル!!野郎ッ!今度こそ殺してやるから覚悟しろ!!」
ベリアル「アンドラスじゃないか、今は君が飼ってるのかい?」
OZ「そういうトコ、さ…レイス君にかけてる術を解除しな」
ベリアル「くっ…!」

ロコ「うわっ…そこら中血塗れ!OZ、カルディエ、これでいいのか?」
カルディエ「そう、これでマスターも喜ばれます」
ロコ「ますたー?」
カルディエ「OZさんの登録名です、では帰りましょうか」
ロコ「そーだな!あ、そうだカルディエ」

カルディエ「何ですか?」
ロコ「スマイル0デモンって、オレがやってもタダなのか?」
カルディエ「ええ、私がタダにさせますから問題ありませんよ」

レイス「頭を狙いやがったか!だが…ベリアル様がどう簡単に引き下がるとは思えないな」

レイス「…おっと、メールだ」
アモン「見ていい?」
レイス「変な真似したら撃ちますよ」
アモン「はいはい」

アモン「ふふふ…レイス、やっぱあんたにベリアルなんかの部下は似合わないわ」
レイス「…どうしましたか?」
アモン「侵入は大成功。術も解除させたってOZちゃんから連絡が来たの、さっきね!」
レイス「…」
アモン「ほら、どうしたのよ駄犬」
レイス「俺は無慈悲な奴だと知ってるでしょう?」
アモン「撃ってみなさいよ、死にはしないからさ」
レイス「ふんっ!!」

レイス「言ったでしょう…俺は無慈悲だと」
メーデン「れ…レイスさ…ん」
レイス「え?嬢ちゃ…ん?」
メーデン「あ…あぁ…」

レイス「嬢ちゃんっ!!おい!な、なんでここに…・」
アモン「ほーほほほほ!あんたより私の方がもっと無慈悲よ!」
レイス「アモォォォンッ!!」
アモン「あんたと喋ってたのはずーっとメーデンちゃんだったのよ、魔法で細工してね」
レイス「て、てめぇ…!」
アモン「レイスさんは操られてるんだって、最後まで信じてたのよ?この役も自分から買って出て…ま、死んでも関係ないけど」
レイス「何が関係ないだ!!死ね!」
アモン「ホラホラ、殺してみなさいよ」
レイス「クソがぁっ!!」

アモン「うっ!」
レイス「ただの銃弾じゃねぇ、悪魔用の弾丸だ!全部急所に撃ち込んでやったぜ…!!」
アモン「が…はぁっ!」
レイス「これだけじゃ済ませねぇぞ、俺の怒りが収まるまでは解放しねぇ」
アモン「…なーんてね」
レイス「何…?」

アモン「何〜?このオモチャ、もう少しマシなものを撃ってきなさいよ」
レイス「アモン様用に、冷気弾に切り替えたのに…なんで…」

バサッ

レイス「!?」
OZ「レイス君、ベリアルの術は僕が解除したんだ」
レイス「お…OZ…」
OZ「なのに何で君は、メーデン君を撃ってしまったんだ?」
レイス「うるさい!!何でテメェが首を突っ込んできやがるんだっ」
OZ「ベリアルの術はきっかけに過ぎなかったという事だね、最初はそうだったかもしれないが…間違いなく君の意思だったんだ」

OZ「何でベリアルの誘惑に心から傾いたんだ?」
レイス「狩られる者がいなくなったら、狩る者はどうすればいい?そう言われてね…」
OZ「だから、もっと沢山いる人間を選んだのか?」
レイス「黙れ!てめぇにはわかんねぇだろうな!?俺が人間の世でどうやって生きてきたかなんてよ!」
OZ「洗脳さえ解けば戻ると思った僕がバカだった、失望したよレイス君」

OZ「流石に大本はどうにもできないが、数年…いや数百年は反省してもらうよ」
レイス「嫌だ」
OZ「嫌?」
レイス「人間を殺したのはこれが初めてじゃない、そんなに戻れと言うなら辞めてやる」
OZ「…」
レイス「その前に、俺がこの仕事をしてたって知ってる連中だけは殺さねぇとな」
OZ「ここで死ぬのは君…ッ!?」
レイス「…てめぇも頭を冷やすんだな、OZ」
OZ「れ…レイス君ッ…」
レイス「さて、ここで起きた記憶を、消去…と、嬢ちゃん!無事か?」
メーデン「はぁはぁ…あぁ…うぅ」
レイス「息はあるな?すぐに治してやるからじっとしてろ!」

レイス「OZに、あと思いつくのは…ロコとカルディエか?とにかく潰そう」

ロコ「う…うぅぅ、見えない…暗いよぉ」
アモン「あはは、こいつ美味い!やっぱ肉は炙って食うのに限るわ」
カルディエ「高熱を感知…危険、危険です…」
アモン「もーうっさい!どっちも死んじゃえ!!」

アモン「あーん、もっと肉が食べたい…メーデンちゃんとか良いかな?リリムちゃんとメーデンちゃん、どっちがステーキ向きかな…」
レイス「何を食うつもりですか?アモン様」
アモン「流石私の弟子、あの爆発で生きてるなんて」
レイス「今死んだらキチガイ扱いされて終わりだ、英雄として名を残したいんですよ俺は」
アモン「うんうん、元のレイスに戻ってきたね…じゃあ殺ろうか?」
レイス「遠慮をしますよ、既に決着はつきましたから」
アモン「な、何!?」

ガウェイン「レイス!!大悪魔が出現したと聞き駆け付けた、助太刀に来たぞ!」
ハーヴィ「レイス先輩!こ、こいつが大悪魔ですか!?ホントに戦えるでしょうか」
レイス「あぁ、大丈夫さ…俺を信じるんだ」
アモン「れ、レイス!!」
レイス「アモン様…やっぱ貴方、転生サボッて脳みそが腐ってるんじゃないですか?」

かくして、俺の手回しによりはアモン様は大悪魔として討伐され、
イザナギを始めとする俺の殺った連中の殺人容疑をおっ被せることにも成功した訳だ。
勿論そこに至るまでの経緯は長たらしくめんどくせぇものだったが、もう何の心配もいらない
かくしてベリアルの呪縛から解放された俺は、こうしてメーデンの部屋でゆっくりと休んでいた。

レイス「くかー…んうぅ…」
メーデン「レイスさん」
レイス「うぅん…」
メーデン「寝顔は可愛いんですね、フフフ」



レイス「じゃ、行ってくる」
メーデン「また今日から悪魔ハンターに戻るんですね!
うんうん、レイスさんはやっぱ悪魔ハンターが似合いますよ」
レイス「そう言ってくれて助かるよ、すぐ嬢ちゃんのランクも追い越してやるさ」
メーデン「フフ…待ってますね」

ベリアル「こんな所に居たとはね…」

レイス「ふー…ハンターオフィスに顔出すのも久しぶりだな」

レイス「お、あの店にリリムが働いてるんだっけ、顔を見せてやるか」

レイス「おーい!リリ…う!?」

通行人A「キャー!!」
通行人B「うわぁぁぁっ!!ば、化け物だあああぁっ」

レイス「ああ、あんた生きてたんだ」
ベリアル「生きているとも…二度も裏切った報いは受けてもらうよ?」
レイス「ぐっ、がぁぁぁっ!!」
ベリアル「これだからガキは持ちたくないんだよ、グッ…!」

通行人A「あ、悪魔だ!大悪魔だ!!ハンターオフィスにっ…でも」
通行人B「レイスが…レイスが居れば!誰か、誰かぁぁっ!!」

ベリアル「ゴミ共がうるさいなぁ、まとめて消し飛んでもらおうか」

メーデン「レイスさん…遅いな、コーヒー淹れようかな」

メーデン「レイスさん用に、ブラックコーヒーを用紙しなくちゃ…」

メーデン「ん…?なんか向こうが、眩し…」



レイス「グァッ…がっ…」

レイス「体が、体が崩れる…再生、しない…!?」

レイス「おいディヴァイン!俺が消えちまうぞ!いいのか!?俺が死んじまうぞ!」

レイス「マジかよ…今度こそ死んじまうのか、この俺が?」

何もかも順調だった、メーデンとも良い関係になり、上司にも期待されていた…
なのにここで終わるのか?俺は幸せになってはいけないのか…?

レイス「メー…で…」

ディヴァイン「中々見ものだったぞレイス、だがもう貴様には飽きた」

ディヴァイン「冥界にすら行けず、永遠に闇の中を彷徨うがいい。さらばだ…」

END

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